中国湖南省産の閃亜鉛鉱(スファレライト)です。大きな結晶がいくつもあり、マンガノカルサイトと共生しています。最近ではこの大きさの閃亜鉛鉱は出回りません。コレクションレベルの良標本です。 閃亜鉛鉱は別名鼈甲(べっ甲)亜鉛と呼ばれ、純粋な物は無色透明ですが、鉄分が濃く入ると色が赤黒くなります。また、微量のカドミウムが入ると赤みが強くなり、鼈甲色の樹脂光沢のピカピカしている石となります。 方鉛鉱と相性がよく、ブルガリア等では一緒に産出する事が多いです。 宝石質の物は少ないですが、スペインのピコス・デ・エウロパ等で高品質のスファレライトが産出する事があります。強い光沢とダイヤモンドに匹敵する煌きを放ちます。無色透明のスファレライトは宝石名としてクレオフェーンと呼ばれることがあり、ブルガリアではグリーンのクレオフェーンもあります。 中国湖南省は今様々な鉱物が産出し、現地の人は鉱物のメッカと言っていますが、根こそぎ取り尽くして枯渇が心配です。 Shuikoushan ore field, Changning, Hengyang Pref., Hunan Province, China 117.9×68.6×49.3mm 418.12g #閃亜鉛鉱 #天然石 #スファレライト #光沢 #水晶 #湖南省 #スペイン #ブルガリア #クレオフェーン #ダイヤモンド #枯渇